著者:クロマツテツロウ
出版:集英社(ヤングジャンプコミックス)
既刊最新刊:18巻(次巻未定)
目次(ページ内リンク)
ありそうでなかったスカウトの目線の野球もの
野球選手の将来性を見抜く眼力(オーラ)
スポーツ選手がプロ入りするルートは一つではなく色々とありますが、おそらく日本で一番注目を集めているのが野球のドラフト会議でしょう
本作はそんな、野球界でどんな選手を何位で指名するのか……を、様々な視点で描いていきます
スポーツジャンルに入れるか迷いましたけど、一応スポーツはスポーツということで
そしてその主人公的なポジションとなるのが、ケツアゴのスカウトマン郷原(ごうはら)眼力(おーら)です
いいですねぇ、かっこよくない主人公
プロ経験後にスカウトマンとなった神木
冒頭、郷原にプロで通用しないと言われた神木
プロには進んだものの……実際に活躍はできず5年で退団、郷原と同じチームでスカウトとして働くことになりました
入りでもわかるように、神木ももう一人の主人公として、ダブル主人公的な設定になっています
バディものというほど組んで行動したりはしませんが、一見不条理なことばかり言う先輩と、甘いけど素直な後輩みたいな基本をしっかり押さえた配置です
ドラフトキング
その年のドラフトで、もっとも活躍した選手をドラフトキングと表現しています
タイトルですね
いい選手はどんなチーム、スカウトも注目する
そうした選手を取りたいのはどこも同じですが、それだけでは競合もするし差が生まれない
となると、そうではない下位指名の選手がどこまで活躍させられるのかというところで差が出てくるというわけです
注目を浴びてないけど、将来ナンバーワンをとるドラフトキングの発掘
今、強い、上手いだけではない将来性も加味して評価する眼力が求められる……そこには身体能力もさることながら、人間性もみる必要が出てきます
そうした人間ドラマ的なのも絡められるので面白いですね
様々な選手を、スカウトを通してオムニバス的に描写する
主人公が選手であるマンガと違って、スカウト目線なので様々な選手が、比較されながら登場します
その一つ一つに選手の人生があり、スカウトもまた仕事としての成果が関わってきます
成功してもしなくても、そこにドラマがあり、結構感動させられるような展開も多くあります
無理やり泣かせるような感じじゃないのがいいですね
登場キャラもクズっぽいのと人間らしいのが同居しているのがいい感じです
仕事の適当感とリアル感があって、爆発的ではないかもしれないけど確かに楽しませてくれます
この辺とか楽しそうでいいですよね
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