著者:吉岡公威
出版:講談社(コミックDAYSコミックス)
既刊最新刊:10巻(次巻未定)
目次(ページ内リンク)
押さえるところは押さえた王道ラブコメに
三日月寺に住むヒロインたち
蒼葉 結月(あおば ゆづき)
蒼葉 月夜(あおば つくよ)
蒼葉 海月(あおば くらげ)
ミア・クリストフ
カグラ・ボールドウィン
割と真面目に仏教やってます
悟りと煩悩の間で本音が揺れる 意外に正統派で完成度の高いラブコメ
舞台はお寺のハーレムラブコメ
ハーレム系のラブコメも大概基本形は出尽くしている感もあって、そこに何をプラスアルファするかきっと作者方々は頭を悩ませていることでしょう
本作は、お寺を舞台にしていて、しかも男子禁制の尼寺(もちろん色々あって主人公だけは潜り込めるわけですが)
主人公、赤神 明光(あかがみ あけみつ)は家事含め万能系
ですが、貞操ガバガバの父の血を疎んじ、「そうだ、出家しよう」となり寺を目指すことに……その行き先が尼寺になってしまうあたりが天性のものですね
巫女ならまだしもお寺の女の子……? と思う部分もありますが、そのお寺の家の子三姉妹などを含め、普通に可愛く仕上がっているのでラブコメとして申し分はありません
押さえるところは押さえた王道ラブコメに
舞台として設定された寺、そして仏教という世界観は、ラブコメの題材としては一見食い合わせが悪く感じるでしょう
そこは煩悩との戦いとして上手く融合されています
そして段々苦しくなってきた宗教関係の施設、とりわけ昔ながらの小さなところの運営の難しさみたいなリアルな部分を扱うことで、軸のあるストーリーが組み立てられています
ギャグとストーリーのバランスが良く、王道によく仕上がっていて読みやすいです
三日月寺に住むヒロインたち
蒼葉 結月(あおば ゆづき)
三姉妹の長女
堂々たるメインヒロインです
ハーレム系のメインヒロインは大事にされすぎるせいか微妙に魅力が乏しくなりがちですが、結月はそんなことはありません
キャラデザ、しっかり者な性格は王道なメインヒロインですが、かわいいだけではなく笑いの取れるところも含めて良いバランスです
蒼葉 月夜(あおば つくよ)
三姉妹次女
ちょろいん枠
ラブコメには絶対必要な枠ですね
勝ち目の薄いポジションですが、健気で応援したくなります
シスコン度合いが高いのがいいですね
蒼葉 海月(あおば くらげ)
三姉妹三女
幼いのもあって、恋愛要素は基本ありません
よくある三女系?というか、姉やその他を翻弄するようなトリックスターです
恋愛要素なしな分、単純に率直にかわいい
ミア・クリストフ
急に横文字が!
ということで何者かと言うと、修行のためにやってきたホームステイ外国人です
普通に修行をするなら他にも場所が……なのですが、エロティックファミリー(説明割愛)に生まれた彼女はその家庭のあり方に反するために、エロを断つための修行にやってきているのです
だから尼寺の方が都合がいいのですね
主人公の赤神と境遇が近いことでお察しですが、かなり強力なライバルヒロインです
三姉妹だけではできないような話の幅も広げる役割もありますね
ツンデレと素直と鈍感を併せ持つ、なんというか驚異的なキャラです……!
カグラ・ボールドウィン
またまた横文字ですが、ミアと一緒にやってきたお友達です
しばらくは影を潜めていて、ミアとセットの賑やかしくらいの存在感です
ミアにエロいことをさせてそれをビデオに納めているシーンがよく出てきて、まあそういうキャラもたまにいるよなぁと思って流していたのですが、まさかそこにちゃんとした理由があったとは……
それら理由が明らかになってからは、正直めちゃくちゃかわいいです
割と真面目に仏教やってます
仏教用語、知識を盛り込みながら、ストーリーを展開させています
そんな感じの一コマをこんな感じに最後に載せておきます
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