著者：やませ ちか
出版：KADOKAWA（MFC）
既刊最新刊：4巻（次巻未定）
目次(ページ内リンク)
クール？なメイド×ディープな宝石の知識 ほっこりする短編連作
宝石商のメイド
タイトルの通りです
主人公の位置で話を引っ張るのは、宝石商にメイドとして仕えるエリヤという女の子です
やや変わっているのは、メイドとしてお手伝い的に働くのではなく、宝石商として飛び回る主人に変わって宝石店で前面に出て働いていることです
西洋風世界観ですが、多分現実のどこのどの時代とも違う架空のヨーロッパという感じです
来客ごとのエピソードの短編連作 再登場もあり
エリヤが働くのは、小さな宝石店です
街中にあるジュエリーショップをイメージしてもらえれば良いと思います……が
商品として装飾品となった宝石以外にも、原石、裸石（ルース）を扱っています
そう考えると、いかにもなジュエリーショップよりも雑貨屋みたいな雰囲気もあるかもしれません
そこには、いろいろな来客がやってきます
名家のお嬢様も
色々、と言っても値の張る宝石を買える相手となれば、多くはそれなりの富裕層が相手になります
しかし時折、それなりどころではない来客があることも
例えば貴族のお嬢様の、成婚の時に使うティアラが求められるエピソードが早々にやってきます
都度、エリヤはお客様の望むもの
あるいはそれ以上のものを見繕い、時には背景にある悩みも解決させます
変に謎めいた事件はないので、無理なくほっこりした感じのエピソードで和ませてくれます
そしてお嬢様とは友達に
再登場して、その後が見られるのもいいですね
エリヤ
キャラはたくさん登場しますが、やはり宝石商のメイド、ですのでエリヤの出番が圧倒的に多いです
エリヤのキャラは簡単に言ってしまえば素直クールでしょうか
表情に出ることはほとんどありませんが、しかし内面は感情豊かなキャラクターです
アフタヌーンティーガチ勢
割といい生活してますね
宝石商の主人 アルフレッド
こういう作品の主人は世界を飛び回りっぱなしで出てこないのが相場……と思っていたら、普通に帰ってきて主要登場人物になります
人の出来た良識人という感じで、エリヤを支えます
アルフレッドはまだマシですが、エリヤを際立たせるためか名前が覚えにくい、読みにくい人が多いですねぇ
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