皇族、貴族の住まう宮殿や宮廷を舞台にした作品は、女性向けのものを中心に古今東西、和洋中様々存在しています
本作品は、中でも一定の需要のある中華後宮を舞台にしています
と、言ってもどうやら特定の時期や設定が決まっているわけではなく、中華風の、唐の時代っぽい頃合いの、だいたい後宮らしいものみたいな感じのようですね
なのできらびやかで、それでいていつ殺されてもおかしくないドロドロとした世界というイメージそのままに世界が描かれています
薬屋というタイトルに含まれている言葉の通り、そんな難しい世界を薬の知識……などで主人公はうまく乗り切っていきます
世界観、描かれる要素はドロドロしていますが、ハラハラするようなことはなく安心して読める程度の匙加減になっていますので、軽い感じで読むことができます
女性主人公で、女性男性どちらも楽しく読むことができそうなバランスです
一番の魅力はやはり、主人公である猫猫(まおまお)でしょうか
薬の知識を武器に世渡りしていくというだけではまだ他にもありそうですが、毒を美味しくいただくというのは面白い設定です
俺TUEEE的な演出が少々多いですけどね(毒……効かない体質なんだよねオレ、がチラつきますね)
薬オタクが高じて毒フェチみたいな、本人は可愛くないと自称していますが普通に可愛いです
この手の設定ではお馴染みの宦官が登場します
大事なものを切断した男性達ですね
男性ホルモンがなくなり女性的な見た目をした男性になるそうで、絵的には綺麗な感じになります
細かいことは書きませんが、そんな感じでヒーローポジションの男性が登場します
このあたりは少女マンガ的ですね
宦官達は後宮で働き、役割も色々あるはずですが、皇帝の妃に共に仕えることで行動を共にしていくことになります
そして働く中で起こる様々な事件を解決していくことになります
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