著者：著：和ヶ原 聡司、イラスト：029
出版：KADOKAWA（電撃文庫）
既刊最新刊：27巻（完結）
目次(ページ内リンク)
魔王と勇者の関係はオーソドックス
コメディとシリアスのバランス
魔王サタン（真奥 貞夫（まおう さだお））とアルシエル（芦屋 四郎（あしや しろう））
魔王と勇者エミリア（遊佐 恵美（ゆさ えみ））
魔王と佐々木千穂
よくはたらくマッククルーは魔王さま!? 六畳一間の魔王城の庶民派ファンタジー
魔王と勇者の異世界転移
少し前に魔王と勇者を扱った作品がけっこうありましたが、これはその走りの頃の作品でしょうか
魔王、そして勇者が魔法的世界からこちらの世界にやってくるような設定になっています
魔王と勇者の関係はオーソドックス
こういった作品群は増えていくにつれてプラスアルファが求められていきますが、まだまだ少ない頃合いだったので、いわゆる倒すべき敵としての魔王と、魔王に匹敵、あるいは凌駕する戦闘力を持つ勇者というのはRPG的設定の王道そのものです
異世界に逃げた魔王と、追いかけてトドメを刺しにきた勇者……そしてだんだんと協力的な関係になっていくのも王道でしょう
本作の特徴はあくまで「はたらく魔王さま」なので、RPG的に戦闘バシバシやるぜー……よりも労働がメイン？に据えられているところでしょうか
コメディとシリアスのバランス
はたらく魔王さまが好きな人は多分、コメディ部分が好きな人が多いでしょう
あとはヒロインたちが可愛いとかですかね
しかしこれらは一体のものというか、ヒロインが可愛い面白いというか、加えて魔王軍を中心とする男達も面白くて人間臭くて好感が持てます
魔王サタン（真奥 貞夫（まおう さだお））とアルシエル（芦屋 四郎（あしや しろう））
魔王はエンテ・イスラからこちらの世界にやってくる際、知将アルシエルとともにやってきます
魔力のないこの世界から元の世界に戻るため、魔力を得る必要があるため、魔王は日銭を稼ぎ、アルシエルは魔力を回復する方法を探すことに
そしていつしか、魔王が働きに出て、アルシエルは家庭を守る主夫のように……
アルシエルの絶対的な魔王への敬服と、それでいて家計には厳しいのが面白いですね
魔王と勇者エミリア（遊佐 恵美（ゆさ えみ））
エミリアもまたエンテ・イスラ出身ですが、逃げた魔王を追って同じようにやってきます
（そして同じように帰れなくなります）
勇者が女性なのは、魔王が男ならもはや当然くらいなもの
敵対をしているのは当然すら通り越して当たり前ですが、徐々に魔王を倒そうという気持ちは小さくなっていきます
勇者サイドの組織にも色々裏があるのもお決まりの一つですが、本作は魔王が主人公に据えられていることもあり、その裏の部分が敵らしい動きをしてきますね
そして王道の共闘関係になっていきます
魔王と佐々木千穂
魔王を慕うマック（マグロナルドなので正確にはマッグなんでしょうが）のバイトの子
エンテ・イスラサイドの人物が多い中、こちらの世界で最も関わりの深いキャラです
エミリアとどっちがメインヒロインと言っていいのか……というくらい、よく登場して、そして可愛いですね
敵対しがち（当たり前）の魔王サイドと勇者サイドをうまく仲介し、あるいは守るべき存在として共闘のモチベーションにもなるキャラです
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