「きみが死ぬまで恋がしたい」はファンタジー色の強い百合作品です
魔法と戦争が存在する世界で、少女たちの心の交流を儚く描いています
設定・世界観
魔法があります
不明な部分も多いですが、とある理由から戦争が起こっています(進んでいくと一部明かされますが、防衛戦的な立場なようです)
魔法に細かい設定はあまりなく、ただ結構応用は効くようで、日常生活から戦闘、治療まで幅広く活用されています
本作は孤児院兼養成学校のようなところで、上級生を中心に戦争に子供達が動員されることになっています
キャラ
シーナ
主人公となるのはシーナです
どちらかといえば弱気なタイプの女の子
あまり魔法も得意ではありません
ミミ
シーナある日、ミミという女の子と出会います
初めて会った日はミミは戦場帰り
血塗れです
ミミにケガはなく、その血はすべて返り血
可愛さとのギャップがあります
二人は相部屋になります
(そもそもシーナの相部屋の子が戦死してしまうという悲しいスタートが前提にあります……)
キスを通した修復魔法
魔力を口を通して送り込むことで、修復など治癒を行うことができます
シーナがお腹が痛いと言うので、ミミは軽い気持ちでキスを
(精神性の痛みだというのもあると思いますが)痛みをとるみたいなことはできない、あくまで修復魔法のようです
ということで、ケガをするたびにキスが……と思いますが、1巻以降そんなにケガをすることもありません
しかし後ほど、けっこうあとでこの時の関係が活きてくることに
進行はゆっくり、特に戦争方面はほとんど変化なし
雰囲気重視な作風によくあることですが、一つ一つの状況の描写をしっかり描くことを優先して、進度は比較的ゆっくりになっています
特に戦争は元々長期に及んでいたという設定も手伝って、少し情報開示が進んだくらいで戦況に関する変化は基本ありません
本作で重要なのは、キャラ同士の関わり合い、そして考えの変化、成長です
こちらも非常にゆっくりですが、確実に進んでいっています
生死も絡む世界観なので、途中大きな出来事もあります、が
6巻では物語として特に大きな動きが
じっくり描いているからこそ、その結果の変化が沁みますね
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