著者:鈴木祐斗
出版:集英社(ジャンプコミックス)
既刊最新刊:18巻(次巻 2024年10月頃見込み)
目次(ページ内リンク)
・導入 〜南雲登場くらいまで
・殺し屋達との戦い、×(スラー)とORDER(オーダー)
7〜12 JCC編
13、14巻 坂本の過去編
11〜18巻 世紀の殺し屋展編
・タイ編
・世紀の殺し屋展
刊行情報
引退した伝説の殺し屋に懸賞金が!…ギャグテイストから徐々に明らかになる過去の因縁
1〜6巻 襲いかかる懸賞金狙いの殺し屋との戦い!
導入 〜南雲登場くらいまで
SAKAMOTO DAYS はなかなか、ここからここまでがこうですみたいに区切りにくいのですが、序盤は色んな場所で色んな殺し屋と戦う、とにかくそんな状況が畳み掛けてくる感じですね
本作はダブルヒーロー的ですね
人の配置が銀魂をちょっと意識しているような気がします
と言ってもパクリみたいなのじゃなく、少なくともこれはこれ!と言えるくらいにこの作品で仕上がっていますので
最強クラスの坂本と、その背中を追うシンという感じで王道です
何やかんや、殺し屋に襲われたりなんだりで、仲間キャラが増えていきます……ジャンプ的ですね
大きいストーリーの全体が見え始めるのは、1巻が終わる頃、南雲が登場するタイミングです
懸賞金10億がなぜか坂本にかけられ、その懸賞金狙いの殺し屋達との戦いが始まることに
軽い感じですが、この懸賞金は誰からかけられているのか?が謎のままとなり、いずれもっと複雑な話につながっていきます
今のところは、殺し屋いっぱいくるね!大変だー!くらいのノリですが
殺し屋達との戦い、×(スラー)とORDER(オーダー)
そして同じく南雲から、×(スラー)という殺し屋殺しをする存在と、ORDER(オーダー)という組織の情報がもたらされます
この二つは、しばらく話の中心になってくる要素ですね
ORDERは南雲も所属しているし、坂本も昔所属していた、殺連に属する最高戦力……とのこと
坂本的には敵でも味方でもない……ですが、まあ実質スラーが敵で、敵の敵は味方的にORDERは味方な印象
まだ勢力ごとの目的も見えない段階なので、とりあえず殺し屋同士の戦いが続きます
ORDERの戦力のお披露目もあるので派手さは十分
そうした中で、少しずつ情報が増えて、懸賞金を取り下げさせるため……そうなるに至った背景が見えてきます
スラーこと有月と坂本がここで接触
漠然とした敵であったスラーが、坂本との関係者として存在感を増していきます
7〜12 JCC編
JCCは殺し屋養成機関です
学校みたいなものですね
この学校も割とオープンで……殺し屋がわりと普通の仕事(裏稼業には変わりないですが)になってる世界観が面白いですよね
さて、坂本も卒業している(してないけど)学校になぜまた潜り込むのか
それはスラーである有月も在籍していたので、情報が残っているのではないか……という目論見からです
さて、このJCC編
すこぶる評判が良いです
アニメ化してもすぐには辿りつかないのが口惜しいですが……
これまでは話の縦軸が弱いまま、次々と襲いかかる殺し屋と対決していくスタイルでした
ギャグテイストで始まってますし、それが悪いことではないですが、やはり続きが気になる感が少し弱かったかもしれませんね
しかしこの辺から、スラーとの対立を軸に、坂本、南雲の過去へと繋がって、何か大きな背景が見えてくる期待感があります
加えて、ビジュアルの良いキャラが増えてくるのも大きい
元々構図はうまかったですが、絵の線も綺麗になってきているのもあるかもしれません
とにかくこの辺から、人気作品としてのSAKAMOTO DAYSが本格化してくる感覚です
JCC編は、学校への編入試験に始まり、ちょっとばかり学校生活をして、最終的に学校を舞台としてスラー側との対決の構図になっていきます
ただ、敵でも味方でもない、個々人の思惑で動くキャラも多く、それが物語を複雑にしていきます
単純な対立構造にしなかった結果、ちょっとわかりにくい部分もありますが……ここで読み込んでついて来れるようにキャラを把握しておくと本作を楽しめると思います
まあ、勢いで読んで後で復習してもいいと思いますが
赤尾晶が特に、今後重要なキャラとなっていきます
他にも、坂本やスラー達との関わりが深くなる重要キャラが続々出てきます
最終的に、スラー……宇月の情報もある程度出てきますが、その他色々問題が
しかし結局のところ、スラーを見つけ出さなければ問題は解決しないということで、スラーを探しに、アジトがあるっぽいタイに行くことに
13、14巻 坂本の過去編
タイに発つのに際し、坂本からシンに語る形式で坂本の過去編が始まります
坂本だけでなく、南雲、スラーである有月、そして晶のおばに当たる赤尾リオン……この四人のことが同時に語られる話でもあります
過去編は様々な作品に存在し、人は過去があって今があるもので、ストーリーを深くするためには切っても切れないものです
個人的には、かなり好きです
なんだかんだ仲の良い南雲、敵となった有月、まだ謎の多かった赤尾リオンのことが同時に語られるので普通の見応えありますし、しかもそれだけじゃなくてORDER設立の経緯まで出てくる盛りだくさんっぷり
飄々としていて本心の見えない南雲の、本質がチラ見えするのも良いですね
さて、薄々そんな気もしていましたが揃って実力はあるものの問題児で、退学を突きつけられるところから話は始まります
三人に有月を仲間に加えつつ、問題児撲滅用の課題に挑むことに
課題は難なく進んでいるように思われましたが……そこにキンダカが現れ、そしてORDERの言葉が出てきます
どっちにしろ学校に戻ることはできず……少しずつ話が大きくなっていきます
有月も悪いやつではない……けれど、どうにもならない状況が見えてきます
一見、最終的に坂本が有月を殺して終わったとまとまりますが、そうではないのは今の状況から明確
よくあるのが、実は見逃していた……という展開ですが、坂本自身がなぜ生きているのか疑問を感じているのでその線はないですね
不透明だった状況が、いくつかの謎に集約される感じで回想が終わります
この辺のまとめ方も結構うまいですねぇ
11〜18巻 世紀の殺し屋展編
タイ編
スラーのアジトがタイにある?ということで向かったタイ
◯◯編と括った時に、世紀の殺し屋展とまとめてしまっていいのか、とは思いますが、タイでのスラーとの邂逅はその後に続く世紀の殺し屋展への前振りみたいな要素が強いのでまとめてしまいました
この辺りでは殺連の組織構成にもだいぶ踏み込んだ話になってきていて、遡れば11巻からORDER(というか神々廻)対四ツ村暁が発生していますが、この戦いはここにつながっていると言ってもいいでしょう
本筋じゃないところで現れて、しかしこの四ツ村暁は重要人物
ORDER設立に関わっているのがどうでもよく感じるくらいです
元殺連のナンバー2で、坂本達の過去編で明らかになる陰謀にがっつり巻き込まれ、その結果、周に誤解されるような結末に至り、そして今後もまだ重要な役割が残っていそうです
話は戻り、タイ行きのメンバー
すっかり周も平助も仲間ですね
タイ編の序盤は平助の見せ場! そしてORDERの豹も登場です
なんならここは前半で、タイから戻ってからが本当の平助の見せ場という感じですね
豹が来るのがスラーサイドに割れていて、熊埜御の襲撃を受けます
スラーサイドは強敵が多いのは当然ですが、その中でもかなり強キャラなイメージです
その戦いの中で、平助は一定の活躍と、そして課題にぶち当たります
そして、スラー達の背景も見えてきます
その間に坂本達は、無事?スラーのところへ
ただしここでは、情報をちょっと出して、全面対決というよりむしろ引きみたいな感じで、やるだけやって退散みたいなことに
日本に帰ってもう若干ありますが、世紀の殺し屋展に向けて準備オッケーという感じですね
日本に戻って少しばかり関係性の調整
鹿島はいいキャラですね
世紀の殺し屋展
絶賛継続中です
しかし話が集約していっている感じがすごいです
スラー達に攫われていた真冬、虎丸がそれぞれ爆弾を埋められるというなかなかの状況で動き始まります
ただ、真冬達を爆破してテロ完了、というものではありません
またそれぞれ真冬、虎丸でこの状況に対するモチベーションも結構違います
まず序盤は、この二人の救出……という感じでしょうか
夏生かっこいいですねー
そして本格的に、スラー達の主力と、坂本達、ORDERのマッチアップに
ついにこいつら同士の戦いかーって感じです
出し惜しみのない感じが盛り上がってきる局面を感じさせますね
引きもさることながら、予告部分も含めて、次巻がすごく気になるところです!
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