著者:躯咲マドロミ
出版:ジーオーティー(MeDu COMICS)
既刊最新刊:3巻(次巻未定)
目次(ページ内リンク)
クセがあるけど意外に読みやすいグロっぽいけどグロくない 不条理?コメディ
不死身のお嬢様 イリス
ホラーな描写から始まる本作
クセやセンスが感じられる絵柄のおかげで、そこまでグロい印象はありません
主人公となるのが人体実験をされていながら、いつの間にかお嬢様と呼ばれるに至っているイリスです
これもジャンル分け難しいマンガですが、ダークゴシックコメディとふれ込まれていたので、とりあえずコメディですかね
少々滑りがちですがまあそれも味ということで
人体実験に適合した結果、不死身になりました
お嬢様になったのもそんな身の上からですかね
不条理が概ね許される世界観です
城主 タナトス・フォグ・グランギニョル
冒頭、人体実験を取り仕切っていたのが、城主であるタナトス・フォグ・グランギニョル(長い)
実父ではないでしょうが、イリスは彼をお父様と呼んでいます
が、お父様は物語開始と共にすでに死んでいました
新しく雇ったメイド、メアリーに説明をする形で、前後設定が明らかになります
とりあえず、人体実験などやりすぎて軍に討伐されてしまったとのこと
しかしそれでめでたしめでたしとなるほど甘くない人物のようです
まずこの話のスタートの原動力として、その力を支えていた魔道融合炉が暴走、爆発の危機にしており、バラバラにされた体を集めて復活させないと大事故になる……ので体を集めましょうというものです
いい具合のカオスですね
そういうことで、お父様の体集めが始まります
パートナーとなるメアリー、ブレアなどの仲間
一つ一つ説明しているとキリがないというかそもそもできないのですが、まずブレアというメイドみたいな女の子がいます
どうやら潔癖なようです
そして、戦闘要員として新たに雇ったメアリー
頭がありませんが、普通に喋ったり食事したりできます
頭はありませんが、戦闘力は十分
しかしメイドとして雇ったわりに身の回りの世話はまったくなようです
体の部品集め
めちゃくちゃ広い(多分ディズニーランドとかより広い感じですかね)城内には、父タナトスの体の一部を持った様々なキャラは潜んでいます
軍が討伐はしたものの分割して封印するのが限界、体の一部に結構なパワーがある、というのがそうなってしまった要因なようですが……
城を巡りながら、問題を解決しつつ体の部品を集めていきます
はちゃめちゃな設定が飛び交いますが、なんとなく受け入れられるのは作風のおかげでしょうか
ただおかしいのではなく、根底に人情的なものもあって読み味のいい作品です
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