著者:千葉侑生
出版:集英社(ジャンプコミックス)
既刊最新刊:10巻(次巻 2024年9月頃見込み)
目次(ページ内リンク)
・1〜3巻 導入 キャラの軽い掘り下げと幼稚園の意義
・3巻〜8巻 お遊戯会編(新世界秩序登場)
・8巻〜10巻 お遊戯会編その後(新世界秩序登場)
・10巻〜 中華街編?
刊行情報
銃弾と爆風の中で恋に落ちる? 元犯罪者が守るのは園児達!
少しずつわかってくる幼稚園の存在意義
本作では、暗殺者に狙われるようなVIPの子供達が通う幼稚園で、それを暗殺者を超える圧倒的な強さで「特殊教諭」が守る……世界一安全な幼稚園とする設定を舞台に話が展開していきます
暗殺者多すぎじゃね? とか、逆にこんなところに通わせる方が危険じゃね? みたいな考えが浮かんでも、そこは基本設定としてスルーしてください
話の区切りでは「幼稚園WARS」のカットが入るのでこういう構成なんだなーというのはわかりやすいです
1〜3巻 導入 キャラの軽い掘り下げと幼稚園の意義
主人公のリタは元々凄腕の暗殺者
リタもそうですが、一年間の幼稚園勤務と引き換えに自由を与えるという報酬で、優秀な犯罪者を働かせています
リタは自由になったらイケメンと付き合いたい……と考えていて、その私情をめちゃくちゃ仕事に持ち込んでいますが、何だかんだ暗殺者が地雷を踏んで結局殺すという様式美を作っています
ということで他にも登場するのは元犯罪者の特殊教諭たちです
ダグ
ハナ
ルーク
シルビア
それぞれ登場しつつ、敵の暗殺者を殺したりなんだりしているのが続き、それぞれ苦戦することはあまりないのですが、2巻〜3巻にかけてなかなかの強敵が現れます
激戦の末の勝利……といえばそうですが、まだまだリタが強すぎるくらいの段階です
ほろりとする演出で、敵の暗殺者はリタイアします
強敵との戦いを終えてひと段落……ですが、黒幕演出、そして特別な園児らしいライラをちょい見せして小区切り演出です
導入!という感じですね
3巻〜8巻 お遊戯会編(新世界秩序登場)
3巻途中の段階までで、ライラが鍵を握る幼稚園児であることが示されました
そしてリタとよく似た双子を語るレオが現れ、新世界秩序(ニューワールドオーダー)の名前を出します
さらには「グレートリセット」と
この時点ではいずれもどういったものを指すのかまだわかりません
それはそれとして、幼稚園ではお遊戯会が開かれます
まあ、幼稚園ですからね
しかし保護者も集まるこの機会を狙って殺し屋は集まる! 銃火器も厳禁! と難易度ハード設定のイベントです
準備から始まり、まあまあ長いことお遊戯会の開催にページを使います
このお遊戯会の導入部分では、ルークの過去が仄めかされます
よくあるキャラのバックボーン開示……といえばそうなのですが、ここがお遊戯会の流れの始まりと考えれば、この一つのまとまりが彼のためにあるのだと気付くこともできそうです
上司に恋人を殺された
これだけだとまだ、そこまで深さを感じませんが……
いやーぶっちゃけこのルークのエピソードだけで幼稚園WARSを読む価値があると感じさせられましたね
しかしそこに至るのはまだまだ先の話です
本作メインカップル?はリタとダグと言っていいでしょう
そして代名詞?と言っていいくらい頻繁に使われる謎大ゴマ
謎というか、そういうギャグですね
ルークはこういう形でちょいちょい登場します
ギャグ枠としても結構美味しいですね
シルビアは美人っぽく登場して、「なんてエッチなの……」と即ぶっ壊れていただいています
戦闘においてもルークのパートナーとして活躍します
さて、本題のお遊戯会ですが、準備段階の買い出しで重要なキャラである猪本兄弟、お遊戯会本番でルンバ的なものを武器に使うメイド5姉妹と対決します
それぞれの顛末はあえて何も触れないくらいがちょうどいい気がするので差し控えさせていただくとして……
大きな戦闘の合間では息抜き的イベントが発生するのは必然
そしてラブコメ要素強めでもあるので、恋の進展があります
ある意味ルークの一番の見せ場?である500tハンマーでの進展阻止もこの辺りで
何度見ても笑える一枚絵です
とりあえず無事にお遊戯会を終えて、8巻途中というところです
打ち上げでは、デレ?を見せるルーク
そして相変わらずのシルビアです
8巻〜10巻 お遊戯会編その後(新世界秩序登場)
お遊戯会が終わり、めでたしめでたしとはいきません
疲れ切った彼らが休まり切らないうちに、新世界秩序……のレオ達が襲撃してきます
有象無象の殺し屋は相手になりませんが、特に最後のカットのレオ、そして鼻頭に傷のある丹羽アオバは相当な強敵です
幼稚園の中でもかなり強いルークを持ってしても苦戦が強いられます
そして……
暗転からルークの過去へと描写が移ります
めちゃくちゃいい話です
いい話、というだけで終われないのですが……
いつだかに仄めかされていた、恋人と上司
まず恋人との出会いもめっちゃいいんです
これまでギャグシーンでしかなかった少女マンガ好きの描写が、全て伏線として機能し、なんていうかもう……もう……という感じです
掃除機姉妹との対戦時のクソながセリフを読み直したりしちゃいました
さて、恋人と仄めかされていたので、二人の関係が上手くいくのは分かりきっていますし、そしてその後……もすでに開示されている情報です
話は次第に不穏な方向に
上司のオリバーからユニバース25という実験の話……楽園のような状況を作って飼育されたネズミが、いつか自滅するように全滅するというようなことが語られます
それは人間社会の現状の問題と重なって感じられるもので、ルークはそうならないために俺たちがいる、と言い、オリバーはそうか……と答えて一旦この話は終わります
まあ、言ってしまえばこうした破滅に向かう楽園を一度なくしてしまおうってのが新世界秩序の目的なんですね(唐突にネタバレすいません)
時は流れ、再会したオリバーに、優秀すぎる故にルークは命を狙われることに
ここから先は重大なネタバレになってしまうのでそろそろ省略していきます(もう十分と言われればそうなんですが)
下のカットは流れがわからない程度に抜き出しましたが、ダークヒーローっぽくてかっこいいですねぇ
そして死にたくない
のカットで現在に戻ってきます
あーかっこいい
撃退に成功して、長かったお遊戯会の一連の流れが今度こそ終わりです
章切り替えのカットインが入ります
10巻〜 中華街編?
最新刊でもまだ新しい章に突入したばかりというところですが、新しい教諭が中華街にいるので迎えにいくところから新章が動き始めます
人気が出そう? 微妙? な池田ヨシテルが登場します
この章でどうなるかはまだまだ分かりません!
しかし単なる中華編ではなく、いずれ新世界秩序も新たな動きを見せることでしょう
未だ謎ばかりなライラも流石に色々と見えてくることでしょう
まだまだ盛り上がりどころは多そうです
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