著者:原作:岩田雪花、作画:青木 裕
出版:集英社(ジャンプコミックス)
既刊最新刊:14巻(次巻 2024年12月頃見込み)
目次(ページ内リンク)
規制緩和前
・1〜3巻 桜木カナ魔法少女業界に入る
・2〜6巻 怪異の変異とマジルミエのアリスシステム
・6〜9巻 規制緩和派の謀略と強力な怪異の退治
規制緩和後
・10巻〜12巻 〜地下実験場潜入
長くなったので別ページに続きます
2024秋クールでアニメ化!
刊行情報
魔法少女が怪異と戦うお仕事に キラキラしているだけじゃない熱いストーリー
魔法少女×お仕事
本作は見た目の通り、魔法少女を題材にしています
お仕事ものでもあるので、年齢的には新卒〜二十代くらいのキャラが多くなりますが……
キラキラしつつも、迷いと葛藤があり……みたいな誰もがイメージするような魔法少女ものの側面もありつつ、しかしタイトルは株式会社マジルミエ
ベンチャー企業であるマジルミエ、その難しさ、挑戦、的な要素もあります
が、しかしさらにそれだけではない
社会の枠組み、陰謀、過去の失敗……思いのほか、壮大でリアルな要素が含まれています
でも、骨格は少年マンガのような熱さのある魔法少女もの
ぜひ一度フラットに読んでいただきたいですね
盛大なネタバレがありますのでご注意を
規制緩和前
大きなターニングポイントとして、規制緩和があります
詳しくはまさしく盛大なネタバレなので後に回しますが……
とりあえずその前
その部分は正統派、とまでは言い張りにくいですが、新人魔法少女の成長を描いているパートと思って良いのではないかなぁと思います
1〜3巻 桜木カナ魔法少女業界に入る
主人公は桜木カナ
記憶力が良いなどの特技があるものの、自己アピールが苦手で就活に苦戦しています
企業の面接の時に、怪異の発生に巻き込まれます
そこで出会うのが、株式会社マジルミエの越谷 仁美
不良のねーちゃんみたいなキャラで、まあ実際ほぼそんなようなものですが、面倒見が良くて常々カナを引っ張ってくれるような存在になります……が、ここではまだ一般人であるカナの協力を得て怪異退治をすることに
そんな経緯でカナは、マジルミエに入社希望としてやってきました
そこで出会うのは、ベンチャー企業だからとかではなかなか言い訳できないくらいの、クセつよメンバー達
カナはやっぱりやめた方が……と思いつつ、いつの間にか馴染んでいきます
押されると弱いタイプですね
他社とも関わりながら、カナは魔法少女として成長していきます
2〜6巻 怪異の変異とマジルミエのアリスシステム
導入部ではカナの成長に焦点が当てられる……のは当然ですが、並行して、社長の重本 浩司と他社の関わりがちょっとずつ伏線的に情報開示されています
業界最大手のアスト株式会社
強力な魔法少女が多数所属しています
特に重要なキャラが、新人エースの土刃 メイと、社長の古賀 圭ですね
初っ端から、重本社長と深い関係がありそうな描写と、対比的な運営方針が描かれています
この詳細が語られるのはだいぶ先のことなので……とりあえずは目の前のことを
ミヤコ堂の魔法少女、葵リリーとの協働時に初めて怪異の変異に遭遇します
怪異は自然現象をモンスターにしたような感じでしたが……変異をするとよりモンスター度合いが増しますね
それにしてもリリーさん可愛いです
ミヤコ堂の麻生 美弥子社長も重本社長の知り合いである上に、変異、そして古賀社長について意味ありげなことを言っています
イベント会場で変異に関する商品のプレゼンのために用意された変異怪異
しかし想定以上の変異が起こってしまい、その場にいたマジルミエのメンバーで対応します
そこには古賀社長もいて、変異が何か大きな問題を持っているような描写が
ちょっとずつ大きなストーリーが見えてきますね
さて、それはそれてお仕事は続きます
イベント会場での事件を好機に、マジルミエの特徴である魔法を現場に合わせて生成する体制を「アリスシステム」としてパッケージ販売することを目指します
一応ちゃんと商売しようとしているんだなーと、まあ、この時点では思いますね
他社からの出向という形で、槇野 あかねがやってきて、カナがその教育役になることに
熱意はあるけど、ありすぎて色々ぶっ込んでくる感じのキャラ
おかげで?カナも重本の過去に繋がる話を少し聞くことができました
元気系で可愛い
雰囲気が変わって、おじさん達(女性もいますが)の会議
その目的は怪異対策
そしてそこに参加する重本社長に古賀社長
変異退治の仕事に加えて、不穏の空気が
越谷の出自も明らかになります
向かった魔法技術総合研究所
そこでは副所長であり魔法少女である赤坂 いろは、そして丙型怪異との出会いが
この辺の怪異の設定周りは上手いなーと思います
怪異が強くなっていく理由が説明できるのはもちろん、なんていうか、今後怪異がより「敵」らしくなっていく予感を感じさせますね
熱いシーンを挟みつつ……
いやーいいシーンが多すぎてなかなか選びきれないですね
6〜9巻 規制緩和派の謀略と強力な怪異の退治
魔総研での出来事は、丙型怪異の存在ということだけではなく、規制緩和を進めたい勢力の不穏な動きが表に出してきました
規制緩和はより大きな魔法を使えるようになるということで、より大きな利権を生むということで……まあ、なんかぽいですよね
しかし弊害として、大きな魔法が残した残留魔力が、より強い怪異を生む可能性がある
イタチごっこですね
それを解決するのが省魔力なシステムであるアリスシステム
重本社長の目的も見えてくるというものです
とりあえず丙型怪異の退治もうまく行ったマジルミエ社
魔法少女も必要ですが、このシステムには優秀なエンジニアも不可欠
ここに来て仲間集めパートの始まりです
しかしここも良くできているというか、ここまで出てきた魔法少女が伏線として回収されます
槇野 あかねと赤坂 いろはがマジルミエに!
説明も不要で一石二鳥
二人セットでの変身もいいですね
そしてエンジニアの面接などなどのために京都に向かうことになります
行った先で出会う、巫女な魔法少女の塔ノ森 サカヱ、そしてエンジニア候補の闇森 響
この二人の関係がまた、ね
古い表現ですが萌えるんです
ここでは京都の神社らしい催しが
しかしそこでまた事件が起きます
ここは闇森くんが仲間になるイベントでもあり、新しく入った二人の魔法少女のお披露目でもあります……が
マジルミエのエンジニア二子山 和夫の最大の見せ場ですね
ちょいちょい見せ場はありましたが、やはりエンジニア同士というのが盛り上がります
ひとまず一件落着
ですが、ここでの事件で黒幕感の強いキャラ真尾 笑が登場します
重本社長の過去にも深く関わっているようで……なおかつ、今回は規制緩和派に絡んでもいるようです
だいぶ核心に迫ってきた感じが出てきます
黒幕っぽさと中ボスっぽさを兼ね備えた鎌倉さんと古賀社長の会話
古賀社長の立ち位置、考えが気になる状況です
規制緩和派は、怪異を生み出し、それを強力な魔法で撃退することで規制緩和を進めようとしています
そこを先回りしようと……仕事できすぎ翠川が恐ろしい
そしてこれもまた、絶妙な伏線というかなんというか……情報の出し方が上手い
アストサイドもなんというか雰囲気が煮詰まってきてます
古賀社長は結構背景も見えてましたが、土刃さんもここで一気にカナと仲良くなっていい感じです
そして、規制緩和派(というか鎌倉と真尾)に生み出された怪異との戦いです
さて、これで9巻が終わり……ではない
激しいネタバレがあるので一応注意
ここから先を知らない方には、ぜひ自分で読んで確かめてもらいたいところです
規制緩和後
10巻〜12巻 〜地下実験場潜入
戦いが終わり、カナは土刃ちゃんとランチの約束していた週末を迎えます
が
そこには土刃だけの姿があり、カナは現れません
もちろんただ約束をブッチしたわけではありません(当たり前だ)
あまりにも準備周到に怪異を待ち伏せていたマジルミエ
それはとてもリスクのある行動でした
怪異を生み出して退治する濡れ衣を着せられ、マジルミエは魔法を使った業務ができなくなってしまいます
魔法少女会社としてはほぼ詰み……ですね
ここで9巻終了
単行本派はすごい状況で待たされることに(笑)
ここから10巻の内容です
長くなったので別ページに続きます
紹介記事
2024秋クールでアニメ化!
2024.10からアニメ化しました
変身シーンとか気合い入ってていいですね
6巻途中くらいまで進められるとキリが良さそうだけど……うーん、なんだかそこまで行けなさそうなペース感……
そこまで行けると盛り上がるのだけど……なんだか上り坂の頂上手前で終わってしまいそうなのが残念です
ジャンプ系だから2期も期待できるんでしょうか
ぜひマンガでこれからの盛り上がりどころを読んでもらいたいですね
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