著者:小出もと貴
出版:講談社(コミックDAYSコミックス)
既刊最新刊:4巻(次巻 2025年8月頃見込み)
目次(ページ内リンク)
・久慈弥九朗(くじ やくろう)
・阿加埜九音(あかの くいん)
ストーリーについて
・基本は生物学的見地から恋愛を解釈したショートストーリー
・主軸となるのが阿加埜とのラブコメ
・深刻になり過ぎないギャグテイスト
サブキャラ
・三月羅美(みつき らび)
・鷹垣鋼一(たかがき こういち)
刊行情報
生物学的目線で見るモテ非モテ …がおまけに感じるくらいのはちゃめちゃヒロインの先生生徒ラブコメ
メインキャラ
久慈弥九朗(くじ やくろう)

タイトルにもあるクジャクもモチーフにしたネーミング
学校の先生です
女子力高い系男子で、決してモテないってことでもないのですが、しかし男性らしい魅力というものに悩むことに……


彼女の浮気現場に出くわすなどという、人生で最も経験したくないような状況の一つですが、とりあえずこのマンガはそこから話が始まります
まあ、それはそれとして、人はそういう経験をしながら成長していくものでもあるんでしょうが……
ほどほどに話を聞いて去っていく他の先生方がリアルです
そんなところで出会う女子生徒が運命を……ってほどではないでしょうが、久慈先生の日常を変えていくことになります

阿加埜九音(あかの くいん)


メインヒロイン
登場時はだいぶ大人しいものですが、よくよく考えれば先生の恋愛事情だけ確認して去っていく時点で片鱗が垣間見えると言うものです

久慈がモテない男子生徒達の相談にのせられていたところで、突然に再登場します
(!?の使い方が金田一少年の事件簿的なのが面白い)
ここで名前も初紹介ですね
ちょうど相談に使っていた理科室が生物学部の部室となっていて、阿加埜がその部長ということのようです(部員はいませんが)
そして、とりあえずこの作品の骨格の一つである生物学的見地からのモテ非モテを語り始めます



ストーリーについて
基本は生物学的見地から恋愛を解釈したショートストーリー

久慈が先生なので、教師ものらしく?悩みを抱えた生徒達の問題を解決していくパートが、生徒が入れ替わりながら進んでいきます
問題解決済みの生徒が仲間が増えるかのように加わっていくのも、ならではですね〜
2巻では生徒指導員に任命され、本格的にそんな流れに

主軸となるのが阿加埜とのラブコメ
開始時点、久慈は阿加埜の担任でもなくほとんど接点はありません
偶然、生徒の相談の時に部室を使った時が唯一の接触と言ってもいい状況
それではどうやって阿加埜が話に食い込んでくるのかと言えば、ただただ阿加埜がグイグイくるだけです





どうしてそんなに?という部分の謎から、その謎が解けてからの進展
ただ一つの謎を無闇に引っ張るのではなく、程よいテンポで進んでいくのでラブコメとしてもわりと読みやすくなっています

深刻になり過ぎないギャグテイスト
生徒の悩み、問題の解決となると、全体的に重めの雰囲気になりがちというか、実際シリアスなシーンの続く教師ものの作品は多く存在しています
本作でも題材自体それなりに深い悩みや問題が扱われているのですが、重い雰囲気になることはほぼありません
その理由というのがなかなか言葉で表現するのが難しいのですが……ヒロインのキャラと、あとは絶妙にバランスの取れた匙加減のおかげな気がします

女子生徒同士の喧嘩
原因がグループチャットでの悪口のせいとのこと
悪口でギスギスするとなると、嫌な重苦しさが出てくるものですが……


内容がひどすぎて一周回ってギャグになるバランス感


阿加埜は阿加埜で、一理ある生物学の知識でアドバイス的なことをしてさらに炎上させる挙動
久慈もどちらかと言えば相談というよりツッコミに回らなければならなくなり……
まあでもなんていうんでしょうね、中途半端にモヤモヤするように燃え切ってしまった方が案外まとまるのかもしれませんね
という感じで、それなりに重くなりそうな感じの題材を扱っているのにも関わらず、読み味は完全にギャグ漫画です
軽く読める安心感があります
サブキャラ
生徒の悩みや問題を解決していく形式で数話ごとにキャラが登場しますが、初期のキャラ中心に準レギュラー的に加わって生物学部一味のような感じになります
ヒロインだけだとキャラがぶっ飛んでいるので、賑やかしだけでなく良いバランサーとしても機能していますね

三月羅美(みつき らび)

校長の孫で、夜遊びに困っているのでなんとかして欲しいという相談を受けて接触することになった子
真面目ではないですが不良ってほどでもないバランスで、教師ものの最初の方に関わる生徒としてはちょうど良い崩れ具合でしょうか
だいたい、よくない方向の人間関係に突入しそうになって引き止められるというのが王道でしょうが……またちょっと違うのが本作ですね
とりあえず阿加埜のファンだということで、そこをとっかりに接触を試みます


遊び過ぎが文字通り遊び過ぎで面白い

呼び出しも雑で面白い
キリッ
これで呼び出される側も呼び出される側です






とりあえず学校に来るようになりますが、距離感が近いタイプなので阿加埜の逆鱗にちょいちょい触れてそこそこ酷い目にあう役回りに
でもとっつきやすいギャルみたい感じになって可愛いですね
鷹垣鋼一(たかがき こういち)




教師ものの王道、ガチめな不良ですね
阿加埜からはジュラシックな暴走族という評価
指導しようと言っても、そう簡単に言うことを聞くものではないですがそこは阿加埜が




久慈も阿加埜がいると話がチャキチャキ話が進むなと評しつつ、あんまりに可哀想なのでやめてやれよと突っ込みが入る始末
かつての教師ものにはあまりなさそうな展開ですが、まあ本体はラブコメなので



今回の生物学はタカ派ハト派の話
阿加埜は今回もがっつり焚き付け役です
本格的にケンカをするような流れになり、いくらこの作品でも穏便に済む流れではなさそうですが……


殺伐も振り切るとギャグになるんだなぁと感心させられます


とりあえずなんとかこの場は乗り切りチーム?の仲間に
元不良あるあるですが、割と常識的な立ち回りでめちゃくちゃな動きをして久慈のツッコミが追いつかない部分をカバーしてくれたりするキャラになりました
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