著者:著:竹宮 ゆゆこ、イラスト:ヤス
出版:KADOKAWA(電撃文庫)
既刊最新刊:10巻(完結)
目次(ページ内リンク)
キャラ
・主人公 高須竜児(たかす りゅうじ)
・ヒロイン1 逢坂大河(あいさか たいが)
・友人 北村祐作(きたむら ゆうさく)
・ヒロイン2 櫛枝実乃梨(くしえだ みのり)
・ヒロイン3 川嶋亜美(かわしま あみ)
あらすじ
・原作1巻 竜児と大河(コミカライズ1巻から2巻途中まで)
・原作2〜6巻 ラブコメらしさ全開の時期(コミカライズ2巻から8巻まで)
・原作7〜10巻 クライマックスに向けて重めの展開が続く(コミカライズ8巻から最新11巻)
交錯する関係を描き切った圧倒的正統派ラブコメ!
アニメもマンガも面白い、ラノベ原作作品
ラブコメといえばこれ、というくらい好きな作品です
ラノベ原作は本編10巻、完結とほぼ同時にアニメも24話で完結までやり切るという形でした
コミカライズも、進行遅すぎ問題はありますが絵や演出に違和感はなく、メディアミックスに恵まれているなーという風にも思います
コミックはだいぶ遅れて、クライマックスを迎えているところです
メイン級ヒロイン3人が変わる代わる活躍して、ヒロインを増やしてなんとかするのではないので、掘り下げもしっかりしています
キャラ
主人公 高須竜児(たかす りゅうじ)
元祖、ではないかもしれませんが、家事全般万能男子の先駆け
目つきが悪いので初対面の人に怖がられてしまうことがコンプレックス
2年進級から話はスタートしますが、その時点でクラスメイトの櫛枝実乃梨のことが好きです
ヒロイン1 逢坂大河(あいさか たいが)
通称手乗りタイガー
小さくて可愛らしいけど獰猛、とのこと
もちろん物語が進んでいくにつれてそれだけではない一面が垣間見えますが、いわゆる暴力系ヒロインなので多少好き嫌いはあるでしょう
でも他ヒロインの存在感も強烈な本作にあっても負けていない魅力がしっかりあります
友人 北村祐作(きたむら ゆうさく)
強面の竜児の内面を知る理解者
メガネですが生徒会所属し、気さくで、何やら結構顔も整っているらしいというモテ要素多めの男です
当初は大河の好きな相手ということで、ただの友人に収まらない役割があります
ヒロイン2 櫛枝実乃梨(くしえだ みのり)
前述のとおり、竜児の好きな相手です
天真爛漫、というかなんというか、明るくて元気なことに加えて常人に理解しにくいギャグを垂れ流しています
それも素でやっている部分もありつつ一定のポーズみたいな要素もあって、物語の最初と最後で印象の変わるキャラですねー
この子あってのとらドラだと思います
ヒロイン3 川嶋亜美(かわしま あみ)
1巻で出番なし
有名女優の娘で本人もモデルというスペックです
最初は嫌な感じで登場しますがある意味一番人間味があるというか、悩みも含め一番等身大な感じがします
生い立ちのこともあり、よくよく周りのことに気づいて割と損な役回りを引き受けてしまうようなキャラです
同じようなことばかり言ってますが、なくてはならない存在感です
あらすじ
原作1巻 竜児と大河(コミカライズ1巻から2巻途中まで)
綺麗にまとまっているし、それでいてこれからのスタートでもある良い1巻です
とらドラを取り巻く大きな要素として、キャラが交差した関係にあることです
というとわかりにくいかと思いますが、
竜児と大河:協力関係
竜児→実乃梨:好意
大河→北村:好意
竜児と北村、大河と実乃梨:それぞれ親友
と全てのキャラがきっちり関わり合う関係になっていて、それが交錯もしていくので自ずとラブコメとしての密度が上がるというものです
(2巻以降になりますが、ここまで完成された4人の関係に、亜美も無理なく組み込まれるので今考えてもすごいことです)
周囲から怖がられている?という共通点、そして交友関係で関わりはあるものの、竜児と大河はほぼ面識もなく積極的に関わろうなどと思いもしない
そんな状況を進展させたのは、大河から北村へのラブレター、そしてさらにそれを竜児のカバンに入れ間違えるというドジです
なかったことにするため、竜児の記憶を喪失させるべく襲撃
まあめちゃくちゃですが、お互いの状況がわかった二人はお互いの恋愛を成就させるために協力し合うことになります
しかしあまりに仲良くしすぎたため、誤解を生むことに
誤解かそうでないのか
とにかく、本来の恋の成就のためにはそのような噂があっていいことはない
距離の近すぎる協力関係は解消し、大河はちゃんと北村に告白することに
なんと北村→大河に告白しているなどという驚きエピソードが披露されますが、この場ではひとまずそれはそれとして告白は断られます
これでこの関係も終わって全て元通り、とそんなことを許すわけにはいきません
ここから竜児と大河の、友達とも恋人ともつかない並び立つ関係、がスタートします
原作2〜6巻 ラブコメらしさ全開の時期(コミカライズ2巻から8巻まで)
この頃はまだまだ、ギャグも多め、重い展開も少なめなラブコメです
1巻ではほぼ進展のない実乃梨との関係が進み、2巻登場の亜美も加わり、わちゃわちゃとラブコメらしい展開を楽しめます
それでもこの頃から細やかなキャラの心情の描写や伏線があり、今後のベースとなる出来事が詰め込まれています
キャラを増やしすぎないおかげでちゃんと各キャラがしっかり活躍するのがいいですね
原作7〜10巻 クライマックスに向けて重めの展開が続く(コミカライズ8巻から最新11巻)
ここでこんなこと起こっちゃう?というレベルの出来事が続く重めな展開が続きます
死んだり病気になったりとかはありません
絶妙に胸が締め付けられるような展開は、他の作品でまたとないレベル
ヒロイン同士の関係は、仲が良いせいで逆に上手くいかなかったり、いがみ合うのを乗り越えて本当の信頼関係ができたり、そのあたりも他のラブコメとは一線を画すリアルさと濃密さがあります
他のヒロインとくっつくifストーリーもつい考えてしまう、結局はヒロインの魅力がすごい作品だったなぁと思います
原作はすでに完結していますが、コミカライズは(かなり)ゆっくり進行中です
しかし完走が見えてきたので、どの媒体で読むのもおすすめできます
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