著者:原作:金城宗幸、作画:ノ村優介
出版:講談社(週刊少年マガジンコミックス)
既刊最新刊:27巻(次巻未定)
目次(ページ内リンク)
日本にかつてないストライカーを生み出すための施設……ブルーロックを舞台に描かれるキャッチーな設定のサッカーもの
青い監獄:ブルーロック
タイトルにもなっているブルーロックは、選ばれた高校生達がストライカーとしての才能を磨くために作られたサッカー訓練用の施設です
選んだのは、絵心甚八(えごじんぱち)という人物で、独断と偏見……そして全員がフォワードです
普通はバランスよく色んなキャラが配置されるのがスポーツマンガの基本でしょうが、そこからぶっ壊しています
イカれたサッカーマンガという呼び名の片鱗が感じられますね
導入こそ多少の部活、学校の様子が描かれますが、ブルーロックは完全にサッカー漬けにする施設なので、とにかくその中でサッカーの日々
しかしキャラは多様で訓練方法もゲーム性があるので退屈はしません
今までにあまりない視点でサッカーが描かれています
キャラ
主人公:潔世一
主人公は当然FWの潔世一(いさぎよいち)
高校2年で、惜しくも地区決勝で敗れ全国行きを逃してしまうところから本作はスタートします
ということで、敗れたとはいえ全国を狙えるチームで2年生でフォワードというのはなかなか、サッカーマンガとしてはかなりレベルの高い地点でスタートしています
しかしレベルが高かろうと、全国にすら行けないチームのそこそこのフォワードだというのには違いありません
彼がひっそり目指すサッカーワールドカップ優勝にはどうやら及ばなそうだ……と、挫折を味わうには十分な敗戦であったことでしょう
しかしブルーロックに召集され、あらためてこの「イカれた」環境で生き残り、上を目指すことを決意します
シンプルで主人公らしくていいですね
蜂楽廻(ばちらめぐる)
サッカーらしく、寮はグループ分けされそこには潔も含め11名が
その11名は競いながらも、サッカーのチームとしてしばらく行動を共にします
その中でもキーマンと呼べるのが蜂楽ですね
ギラギラしたメンバーが多い中、蜂楽はサッカーを、そして強いやつとの対戦を楽しんでいるように描かれます
潔は変なやつが多い中でまともな性格をしているので仲がいい相手も増えていきますが、特に仲を深めているのが蜂楽であるように感じられます
ブルーロックではもちろん個人個人の頑張りも重要ですが、それぞれ何か得意な技術や、特別な考え方を持っていて、その化学反応が飛躍的な成長を生み出します
蜂楽は当初から潔に何かを感じ、眠っていた力が引き出されていきます
選ばれた300人、生き残るのは……?
このマンガでは、技術、体力もさることながら、何より知恵と気づきでいかにゴールを奪う力を身につけるかというところが問われています
説明にはどこか説得力があり、圧倒的に強く見えた相手がいつの間にか格下のようになっていたりその逆もあったり、理屈で必殺技が練り上げられている感じが面白いです
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