著者:著:屋久ユウキ、イラスト:フライ
出版:小学館(ガガガ文庫)
既刊最新刊:13巻(次巻未定)
目次(ページ内リンク)
人生という神ゲーを攻略する!
アタファミというゲームを共通点に出会う二人
主人公は当然、弱キャラ「友崎」文也
ともさきではなくともざきなようです
アタファミというゲームで、ランキング1位に君臨する高校生です
アタファミというゲームは実在しない作品内のゲームな訳ですが、特徴を考えるとスマブラっぽいゲームな気がします
ある時、ランキング2位のプレイヤーからオフ会に誘われます
そして出会うのが、クラスメイトのリア充、日南 葵
相当な奇跡ですが、まあそこは良しとしましょう
友崎くんの運命はここから動き始めるわけです
人生というゲームを攻略
会ったことのない相手との、オフ会
だいたいは、相手に対する結構な期待があったりするものでしょう
期待外れな時もあったり、それなりに楽しむことができたり
しかし日南葵にとっては相当な期待外れだったようです
結構な罵倒を浴びせます(画像はあくまで抜粋なので一部です)
友崎の非リアが過ぎるというところもありますが、ゲームのランキングで1位をとるような相手に人間性を求めるのも酷という部分もあるような気がしないでもありません(暴論)
まあ出てきたのが知り合いでなければ、そこそこに話して二度と会わないくらいの対応もあったんでしょうが
とりあえずそんな流れで、友崎を、人生をゲームとなぞらえて弱キャラを克服させる計画がスタートします
王道な、成長とラブコメのスタート
導入が終わってみて気がつくことは、ラブコメとしてはかなり王道を進むことができる設定になっていることです
主人公は、一定に特技を持ちつつ、成長の余地があり成長を目指している
高校生活においてリア充を目指すということは、ラブコメ展開を目指すのも必然
ストーリーとしてはもう面白くなっていくほかないでしょう
ただ、ラブコメならヒロインsの存在も重要……というよりそっちの方が重要と言っていいくらいです
とりあえず女子に話しかける課題を通して、将来的なヒロイン達と接触していくことになります
七海 みなみ
通称みみみ
元気系っぽい女の子です
もちろんそれだけじゃありません
でも元気で楽しくあろうとしているところが魅力です
菊池 風香
おっとり不思議系
ラブコメに必須ですね
不思議系とはしましたがよく考えているタイプです
そもそも本作に頭パッパラパーみたいなタイプは出てきませんね
夏林 花火
小柄可愛い系
ですがちょっと珍しい芯があるタイプ
でも立ち回りはあまり上手くない
全体的に、可愛い可愛いキャラより悩みや迷いのある等身大が意識されたキャラ作りがされていますね
関係性の機微を描く
なんていうか、嫌な雰囲気を描くの上手いですね
原作の文章からだけでも、その場にいたくない、イヤーな感じの空気が感じ取れます
……妙なゲームが始まった。俺はどうするべきだろうか?まずこの多数決みたいな変なゲームに乗っかること自体がなんか嫌だ。いじめじゃなくていじりですよ、とかいうくらいなんだろうけど、こういうのは苦手だ。そして夏林さんはなんかさっきから不機嫌そうな顔すらしている。萎縮しているとかで片付けられる態度ではない。これはどういう人間関係なんだ?
出典:著:屋久ユウキ、イラスト:フライ『弱キャラ友崎くん_1巻』@小学館
そこがよくできているからこそ、解決、ないし解決とまではならない微妙な顛末の意味が際立つというものです
関連記事
コメント